息子の涙

この絵本を読んだことあるだろうか?

とても凶暴で、意地悪な恐竜には誰も友達がいなかった。
ある日、小さな恐竜をいじめている時、足を滑らせて崖から海へと転落。
溺れかけて「誰か助けて」と叫んだ時、
海から一匹の優しい恐竜が浮かんできて彼を助けた。
優しい恐竜は、意地悪な恐竜のことを知らなかったので、
意地悪な恐竜に親切にし、そして2人は親友になった。
優しい恐竜に影響された、意地悪な恐竜は、
その日から他の恐竜にも、優しく接するようになり、
二人は毎日、毎日、楽しい時間を一緒に過ごしていた。
ある日、優しい恐竜は、海の中の凶暴な恐竜に傷つけられ、
死にかけている所を、意地悪な恐竜に助けられた。
意地悪な恐竜の腕に抱かれて、優しい恐竜は
「君は本当にステキだ…」
と、つぶやきながら、息を引き取りつつある。
意地悪な恐竜は、悲しくて、大きな声を上げ、泣き叫んでいる…
ここで物語は終わっている。
この絵本を、息子は一人で読み、
それからカミさんに読んで聞かせてくれと頼んだらしい。
最後まで読んで貰ったところで息子は、
目にいっぱい涙をためながら
「このお話は、これで終わりじゃないよね?優しい恐竜は死んで無いよね?」
と、何回も聞いたらしい。
息子よ、その優しい気持ちをいつまでも忘れるなよ。
ウルウル(父)
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